国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)は、障がいのある方も、ない方も、
すべての人にご利用いただける施設です。障がい者が主役の芸術・文化・国際交流活動の機会を創出し、
障がい者の社会参加促進をめざします。施設内には、多目的ホールや研修室、宿泊室、レストランを備えています。
プロジェクト
2017年 10月 8日 (日)
13:00 〜 14:30
開場12:30(開演の30分前)
国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)
国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)多目的ホール
「ビッグ・アイ狂言会」係
〒590-0115 大阪府堺市南区茶山台1-8-1
TEL072-290-0962 FAX072-290-0972
※お電話でのお問合せは、土・日・祝を除く10:00~17:00とさせていただきます。
Eメール kyogen@big-i.jp
1200名
要事前申込/小学生以上
手話通訳※狂言本編には手話通訳はありません
要約筆記
音声補聴
音声ガイド
車いす鑑賞スペース
補助犬同伴スペース
≪3F鑑賞スペース(ガラス越し)≫
多目的ホール3Fにガラス越しの鑑賞スペースを設けております。同スペースでは、子ども連れの方等が周囲に気を遣うことなく安心してご鑑賞いただけます。座席に限りがございますので事前申込が必要となります。ご希望の方はサポート希望事項の「ク.3F鑑賞スペース」をお選びください。応募多数の場合は抽選となりますので、ご了承ください。
1応募につき代表者1名と同伴者2名までとさせていただきます。お席が必要な方はすべて同伴者としてご記入ください。
未就学児の入場はご遠慮いただきます。
※介護(助)の必要な方は、介護(助)者のご同伴をお願いします。
※介護(助)者の方は、同伴者の人数に含まれます。
★4名以上の団体での応募を希望される場合は、下の「団体申込書」をご利用ください。
無料
2017年9月3日(日)必着
応募多数の場合は抽選となります。ご応募いただきました方には、9月8日(金)頃より順次郵送にて通知いたします。
※落選の通知はいたしませんのでご了承ください。
障がいのある方のサポート席を優先とさせていただきます。お席をお選びいただくことはできませんので、ご了承ください。
官製ハガキ、封書、FAX、ビッグ・アイホームページ応募フォームのいずれかでご応募ください。
下記の記載事項をもれなくご記入のうえ、お送りください。
〓氏名(フリガナ)
〓年齢
〓郵便番号
〓住所
〓電話番号
〓FAX番号
〓同伴者氏名(フリガナ)・年齢
〓障がいの有無(あり・なし)
※以下の項目はサポートを希望される方のみご記入ください。
〓サポート希望事項
ア.手話通訳
イ.要約筆記
ウ.音声補聴(必要なレシーバーの台数)
エ.音声ガイド(台数)
オ.点字プログラム(部数)
カ.車いすでの来場(車いす利用者の人数)
キ.補助犬の同伴(人数)
ク.3F鑑賞スペース
〓車での来場希望(あり・なし)
当日のビッグ・アイ駐車場は障がい者専用となります、ビッグ・アイ発行の駐車証をお持ちの方のみ駐車できます。
※ご希望に沿えない場合がございます。ご了承ください。
〓特記事項
≪応募宛先≫
■官製ハガキ・封書
〒530-8090 日本郵便株式会社 大阪北郵便局留置 「ビッグ・アイ狂言会」係
■FAX 072-290-0972
■ホームページ応募フォーム
ビッグ・アイステージ 万作の会狂言
バリアフリー狂言 でござる(解説 野村萬斎)
≪出演者≫
野村 萬斎 のむら まんさい
1966年生。祖父・故六世野村万蔵及び父・野村万作に師事。重要無形文化財総合指定者。3歳で初舞台。東京芸術大学音楽学部卒業。「狂言ござる乃座」主宰。国内外で多数の狂言・能公演に参加、普及に貢献する一方、現代劇や映画・テレビドラマの主演、古典の技法を駆使した作品の演出、NHK『にほんごであそぼ』に出演するなど幅広く活躍。本年公開の主演映画『花戦さ』もヒットを記録した。現代に生きる狂言師として、あらゆる活動を通し狂言の在り方を問うている。94年に文化庁芸術家在外研修制度により渡英。芸術祭新人賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、朝日舞台芸術賞、紀伊國屋演劇賞、芸術祭優秀賞等受賞多数。著書に『萬斎でござる』『MANSAI◎解体新書』(朝日新聞出版)、『狂言サイボーグ』(日本経済新聞社/文春文庫)等がある。世田谷パブリックシアター芸術監督。
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高野 和憲 たかの かずのり
1972年生。野村万作に師事。国立能楽堂・能楽三役第四期研修修了。能楽協会会員。万作一門の若手研鑽会『狂言ざゞん座』同人。すでに『奈須与市語』『三番叟』『釣狐』を披き、「万作の会」の演者の一人として国内外を問わず狂言・能公演に出演。張りのある声を生かし活躍している。カルチャーセンター講師を勤めるほか、お茶の水女子大学・成城大学・東京大学の狂言サークルも指導。東京のほか新潟県柏崎市でも教室を持ち、普及に力を注いでいる。
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中村 修一 なかむら しゅういち
1989年生。野村万作に師事。慶應義塾大学法学部卒業。9歳で入門後、『魚説法』『太鼓負』などに出演。既に「三番叟」「奈須与市語」を披く。能楽協会会員。
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内藤 連 ないとう れん
1986年生。野村万作に師事。成城大学経済学部卒業。国立能楽堂・能楽三役第八期研修修了。既に「奈須与市語」「三番叟」を披く。能楽協会会員。
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野村 太一郎 のむら たいちろう
1990年生。2017年より野村萬斎に師事。故五世野村万之丞の長男。3歳の時に『靭猿』で初舞台。既に『三番叟』『奈須与市語』『釣狐』を披く。「MUGEN能」同人。能楽協会会員。
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飯田 豪 いいだ ごう
1989年生。野村万作に師事。日本大学芸術学部卒業。既に「面箱」を披く。能楽協会会員。
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≪解説≫
野村 萬斎
≪演目≫
◆狂言「雷(かみなり)」
雷(かみなり)/中村 修一
藪医者(やぶいしゃ)/内藤 連
地謡(じうたい)/野村 萬斎
/高野 和憲
/野村 太一郎
後見(こうけん)/飯田 豪
都の藪医者(やぶいしゃ)が東国へ下って行く途中、広い野原(武蔵野)に差しかかる。すると突然夕立が起こり雷が落ちてくる。怖がる藪医者に向かい、雷は落ちた際に腰を打った、と治療を命じる。こわごわ治療を始めた藪医者が患部(かんぶ)に大きな針を打ち込むと、雷は痛がり大騒ぎする。やがて具合も良くなり昇天しようとする雷に、藪医者は治療代を求めるが、持ち合わせのない雷は…。
「武悪(ぶあく)」の面を着けたいかめしい雷ですが、藪医者の針に七転八倒する様には愛嬌すら漂います。狂言ならではの工夫がなされた雷の表現にご注目下さい。
~「雷」の謡(うたい)の詞章(ししょう)~
降つ照らひつ 降つ照らひつ 八百年がその間
旱損(かんそん)すい損も有るまじ 御身は薬師の化現(けげん)かや
中風(ちゅうふう)をなほす薬師を典薬の頭(てんやくのかみ)と云ひ捨てて
また鳴る神は上がりけり また鳴る神は上がりけり
【語句解説】
やくしゅ[薬種]…薬品。薬の材料。
きわだ[黄蘗]…ヘンルウダ科の落葉喬木(らくようきょうぼく)で薬材のひとつ。
ざいかた[在方]…田舎。
りょうじ[聊爾]…失礼。粗忽(そこつ)なまね。
はいひみょうもんろくみゃく[肺脾命門六脈]…漢方医の言う六種の脈拍の総称。
ずみゃく[頭脈]…頭の脈。
らいのうたん[雷能丹]…「雷に良く効く丸薬」の意味で、洒落。
しんしゃく[斟酌]…遠慮。辞退。
ちょうじょう[重畳]…とても好都合なこと。大変満足なこと。
かんそん[旱損]…ひでりによる田畑の損害。
すいそん[水損]…水害による損害。
てんやくのかみ[典薬の頭]…医薬を司(つかさど)る役の長官。
けげん[化現]…神仏などが姿を変えてこの世に現れること。
ちゅうふう[中風]…脳血管障害後にみられる片麻痺、半身不随をさす場合が多い。
◆狂言「樋の酒(ひのさけ)」
太郎冠者(たろうかじゃ)/野村 萬斎
主(あるじ)/飯田 豪
次郎冠者(じろうかじゃ)/高野 和憲
後見(こうけん)/野村 太一郎
主人が太郎冠者(たろうかじゃ)に米蔵(こめぐら)、次郎冠者(じろうかじゃ)に酒蔵(さかぐら)の番をするよう言いつけて出かける。次郎冠者が早速酒蔵の酒を飲み始めるので、太郎冠者はうらやましくて仕方がない。そこで次郎冠者は、酒蔵から米蔵へ樋を渡して酒を流し、太郎冠者にも飲ませることに成功する。すっかり調子に乗った二人は…。
本舞台と橋掛(はしが)かりをそれぞれ蔵に見立て、能舞台ならではの構造を上手く活かした狂言です。樋から酒を飲む場面はもちろん、にぎやかな狂言小舞(きょうげんこまい)がいくつも登場する酒宴(しゅえん)も見どころです。
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