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演劇・ミュージカル

ワークショップ

プロの指導で歌と踊りにチャレンジ!

10年を超えて上演される「葉っぱのフレディ」

右から庭野さん、金子先生、寿々さん

今回のワークショップは、ビッグ・アイの多目的ホールで上演されるミュージカル「葉っぱのフレディ」のフィナーレに特別出演するためのリハーサルとあって、ワークショップは初日から熱の入った内容になりました。集まった方々は3歳~81歳までのメンバー。ほとんどがミュージカル初出演だそうですが、全員、チャレンジ精神は旺盛な方々ばかりでした。
初めに、葉っぱのフレディ事務局の庭野さんから、作品概要の説明がありました。ストーリーは、春に生まれた1枚の葉っぱが、夏に大きく成長し、秋には美しく色を変え、そして冬の木枯らしに散ってゆく内容。ミュージカルになったいきさつは、もとは外国の絵本だったものを、みらいななさんが日本語に翻訳されたそうで、それを読んだ日野原先生(聖路加病院理事長)が、出版社にミュージカル化を薦められたとのこと。最終的には、提案した日野原先生と出版元の童話屋が協力してミュージカルの原案を考えられ、2000年の初演から今まで、毎年、上演されているそうです。
庭野さんから「みなさんの出番は、フィナーレです。みなさんで楽しく明るく歌って、葉っぱのフレディを盛り上げてください」と発表されると、ワークショップの参加された方々からは、期待と不安が入り交じった歓声が上がりました。


メロディーとリズムに注意して声を出す

早速、歌のレッスン。指導は作曲家の金子先生です。
はじめに声を無理なく出せるように、十分なストレッチ。からだがほぐれたところで、歌唱のレッスンです。金子先生は、ワークショップに参加のメンバーが歌う曲を、1フレーズごとに区切って、メロディーの成り立ちを説明しながら、レッスンを進められました。特に注意されていたことは、メロディーの符割り。全体のメロディーは、リズミカルな16分音符で構成されていますが、曲の雰囲気を変える前などは、8分音符のメロディーが入ってきます。この微妙な違いを意識しながら歌うことが大切だと、おっしゃいました。

ワークショプのメンバーも先生のレッスンに必死でついていき、ようやく一通りのメロディーを歌えるようになりました。次は、全員、立ち上がって、発声にも気をつけながら、大きな声で歌う練習です。先生を中心に全員で輪になって歌います。

次第に、メンバー全員の声やメロディーがそろって、ようやくリズミカルな歌が生まれ始めました。先生もメンバーの歌がようやくまとまり始めたのを確認し、ようやく休憩。「みなさん、だいぶ慣れてきましたね。この調子でがんばれば、本番は楽しく歌えますよ」と先生がおっしゃると、それまで無我夢中でがんばっていたメンバー全員、ほっとした様子でした。

歌いながら振り付けをすることのむつかしさ

次は、振り付けのレッスンです。指導は寿々ともみ先生。
ダンスのような動きではありませんが、とにかく、からだでリズムを刻みながら歌うことを指導くださいました。じっと立って歌うのではなく、全身で楽しく歌うことを意識すると、自然にからだが揺れてくるのだそうです。寿々先生の動きに合わせて、ワークショップのメンバーは一緒にリズムを取りながら、歌うレッスンが続きました。そして、リズムを取れるようになったら、この歌のラストに出て来る振り付けの練習。手を大きく回したり、てのひらをクルクル返して、楽しさを表現することなど、歌いながら振り付けをするのは少し大変な様子でした。時々、振り付けに夢中になって、歌が小さくなると、寿々先生から「みんな、声が小さくなっていますよ」と注意が飛びます。ふと我に返ったように、ワークショップのメンバーの声がまた大きく響き始めます。
初日のレッスンの終盤には、全員、与えられた課題をこなせたようで、制作担当の庭野さんはじめ、金子先生、寿々先生も一安心されていた様子でした。ワークショップに参加されたメンバーも、十分な手応えを得たようで、みなさん、次の日からのワークショップへの意気込みを話しながら、初日は解散となりました。


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