Very Special Arts Singapore(以下、VSAシンガポール)は、1993年9月、障がいのある人々が芸術活動を通して、社会に参加できる、いわばリハビリテーションとして組織された非営利の慈善団体です。
ここでは小さな子どもから大人までが、専門的な知識と経験をもったトレーナーやボランティアスタッフ、それぞれの両親と一緒に、さまざまな美術や舞台芸術プログラムに参加しています。
VSAシンガポールの代表者は、トミー・コー(Tommy Koh)教授ですが、彼は始め、 ワシントンD.C.(アメリカ合衆国)に滞在中、シンガポール出身の画家や聴覚障がい者パントマイマーの活動をサポートしていました。そして、コー教授が、彼らの活躍をシンガポールに紹介したのが、VSAシンガポールのスタートだったのです。
コー教授の熱心や働きかけにより、障がいのあるアーティストたちが、創造の面だけではなく、経済的にも自立できるようになってきたといっても過言ではありません。
現在、主なプログラムはハンドクラフトのワークショップやファッションショーを始め、アートセミナー、子供用アートキャンプなどがあります。
これらのプログラグは、障がいのある人々の才能豊かな表現を、広く社会に知らしめることになりました。そして、これらの作品が社会に貢献すると同時に、その情緒性や独自性を認められるに至るようにもなっています。
このようにVSAシンガポールは、芸術が社会参加のリハビリテーションの有効な手段であるということを証明し、もはや、シンガポールにとってなくてはならない存在となっています。
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