タッチ・ザ・ワールド・フェスティバル
川嶋あい スペシャルコンサート
世界をひとつにするメロディーを歌い続けて
ラフなスタイルで登場した川嶋あいさん。オープニングはエレキピアノの弾き語りで、「旅立ちの日に…」「空色のアルバム」を続けて歌ってくださいました。路上ライブを経験されていた川嶋あいさんだけあって、観客を自分の世界に引き込む歌唱力は絶妙で、思いやりのある暖かい歌詞が、伸びやかなメロディーにのって会場をやさしく包んでいきました。
「こんなに楽しいイベントに参加させていただいて…これまで出演されたみなさんのパワーに圧倒されそうです」と少し控えめにコメントされた後、バイオリンとピアノ奏者を加え、今度は一変してテンポのいいヒット曲メドレーへと続きました。会場のみなさんにも馴染みのある曲で、自然に手拍子が沸き起こり、いつのまにか誰もが彼女の世界に取り込まれていったようです。中でも「見えない翼」は、北京オリンピックで活躍した、卓球の福原愛さんに向けた応援ソングだそうで、川嶋さんとはメル友とのこと。福原愛さんとのメールのやりとりをユーモアたっぷりにお話しくださいました。
そして、「冬の曲を聞いてください」と「lover」「雪に咲く花」の2曲を披露。今度はしっとりと歌い込む曲で、会場のみなさんの心にしみ入るように、川嶋さんの歌声がゆっくりと響き渡りました。
ラストの曲は「カケラ」。今、彼女は貧しい国に小学校を作るというプロジェクトを進めていて、その活動を通して、彼女が気づかされたことを歌詞に託したそうです。「豊かな国にいると当たり前のことになっていて、自分でも気づかないうちに、大切なモノを落としてしまったかも知れない」というメッセージが込められており、これからはさらに、彼女の活動に賛同しようという人々が増えていくと感じられる曲でした。
- 川嶋あい
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【プロフィール】
2003年、フジテレビ系「あいのり」主題歌「明日への扉」でデビュー。オリコンシングルチャート2週連続1位、90万枚以上のセールスとなり、一躍有名になる。同年「天使たちのメロディー/旅立ちの朝」を発売。2007年、「あいのり」主題歌「My Love」、劇場版「ワンピース」主題歌「compass」、テレビ朝日系「その男、副署長ー京都河原町署事件ファイルー」番組主題歌「君に・・・・・」と大型タイアップ曲を立続けにリリースし、大きな話題となる。今年発売されたデビュー5周年のメッセージソング「カケラ」は、dffクリック募金オリジナルチャリティーソングとして、サイト限定公開プロモーションビデオの試聴が100万アクセスを超えるなど、大反響を呼んだ。等身大のメッセージと本当の勇気や強さを伝えるその歌で、女子高生を中心に高い人気を誇る。また執筆活動にも精力的で、「16歳の白い地図」「最後の言葉」など多数の著書がある。