サマーフェスタ2009
由紀さおり・安田祥子ファミリー・サマーコンサート
唱歌や童謡、フォークソングからクラシック、あしたへ贈る歌
8月9日(日)14:40~15:40 多目的ホール
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懐かしさと新鮮さに包まれた歌声のハーモニー
由紀さおりさんと安田祥子さんのコンサートは実に多彩な曲目にあふれていました。唱歌や童謡はもちろん、クラシックの名曲や記憶に残るフォークソング、そしてテレビやラジオから流れていた歌謡曲など。
当時の様子を思い出しながら懐かしく聞き入る方や、今まで聞いたことのないメロディーに耳を澄ます方など、お二人の清らかで優しいハーモニーが会場一杯に響き渡りました。
舞台脇では、手話コーラスの方が歌詞を手話で、メロディーを身振りやステップで表現してくださり、誰にでも楽しめるコンサートになっていました。
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お二人の軽妙なやりとりで、会場が笑いの渦に
コンサートは、由紀さんと安田さんによる曲目の紹介と解説で進みましたが、その姉妹ならではの軽妙なやりとりに、会場はすっかり和んだ様子。
姉の安田さんの優しくゆったりとした説明口調に、妹の由紀さんが間髪を入れず、はぐらかしてしまうといった、「ボケとツッコミ」に慣れた大阪のお客さんでもほとんど笑いっぱなしでした。
また「ふるさと」をテーマにしたメドレー曲では、「あの町この町」「赤とんぼ」「故郷」「旅愁」など、一度は聞いたことのあるメロディーを、お二人の完成されたハーモニーで聞かせてくれました。
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21世紀に伝えたい、あの歌、この歌
由紀さん、安田さんには20年来取り組んでおられる活動があり、「心の音楽教科書」と名づけられたそれは、今ではあまり歌われなくなった唱歌や童謡を歌い継いでいくことだそうです。「里の秋」や「みかんの花咲く頃」など、昔は誰でも口ずさんでいた曲を今の子どもたちにも歌ってほしいから、との思いで歌い上げてくださいました。
また、コンサートの終盤の「ソレアード」では、会場もハーモニーで参加。未来の子どもたちに平和な世界が訪れるように、という内容の歌詞を、お二人が力強く、勇気づけるように熱唱くださいました。
終演後、ロビーではお二人のCD本「心の音楽教科書」の販売と握手会が催され、多くの方々が、お二人のステージへのお礼とこれからのご活躍を祈り、いつまでも名残惜しく感じられました。
- 由紀さおり(ゆき さおり)
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【プロフィール】
小学校時代、ひばり児童合唱団に所属。童謡歌手として活躍。1969年「夜明けのスキャット」でデビュー、全国にスキャットブームを起こし、爆発的なヒットとなる。
また映画「家族ゲーム」では、毎日映画コンクール助演女優賞を受賞し、女優としても活躍する。
2009年3月に芸能生活40周年を迎え、アルバム「いきる/由紀さおり」をリリース。
- 安田 祥子(やすだ さちこ)
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【プロフィール】
小学校時代、ひばり児童合唱団に所属。童謡歌手として活躍。東京芸術大学、同大学院修士課程修了。東京芸術大学講師を18年続け、コンサート活動に専心のため勇退。
1969年、76年には、ニューヨークジュリアード音楽院、ロチェスターイーストマン音楽院に学ぶ。
ソロコンサートでは、オペラ、クラシック映画音楽などを歌い、その美しい日本語、表現力の豊かさ、ステージの暖かさには定評がある。
2009年3月ソロアルバム「なつかしき愛の歌」をリリース。
由紀さおり・安田祥子 公式ホームページ http://www.yuki-yasuda.com