サマーフェスタ2009
白井崇陽 プレミアム・ヴァイオリン・コンサート
クラシックからポピュラーまで、七色に変わるヴァイオリンの音色
8月9日(日)13:30~14:15 多目的ホール
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ポピュラーの名曲を、オリジナルな感覚豊かに演奏
黒のスーツ姿で登場した白井さん。ピアノとパーカッションをバックに、オープニングはテレビ番組「情熱大陸」のテーマ曲を演奏。ラテンのリズムにのせて、伸びやかなフレーズで会場を熱気で包みます。引き続き演奏したのは、映画「タイタニック」のテーマ曲。美しいメロディーラインを白井さんのヴァイオリンが情感豊かにトレースしていきます。どちらも聞き覚えのある旋律ですが、白井さんは豊かな表現力で、よりホットに、よりメロディアスに演奏してくださいました。
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ざっくばらんなトークで、会場の雰囲気はリラックス
曲間のトークでは、白井さん自身が「みなさん、ヴァイオリンって、あんまりなじみがないですよね」とか「実は僕、三段跳びの選手で、身体障がい者の世界大会で5位に入賞しました、ここで拍手!」と笑いを誘ったり、このステージの伴奏であるパーカッションの楽器も楽しく紹介してくださいました。
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バリアフリー・コンサートならではのステージと会場の一体感
今回のステージは手話通訳や要約筆記、音声ガイドといったバリアフリーシステムを活用し、白井さんのトークや会場の雰囲気を誰にでも十分に伝えることができました。白井さんもこのようなコンサートは初めてだったようで、自分の話やステージの様子が障がいのある人にも伝わることにとても嬉しさを感じておられました。
会場からの手拍子で盛り上がった「サウダージ」、子どもたちの合唱を誘った「となりのトトロ」、デビューアルバムから「MOTHER」、白井さんの超絶技巧を披露した「チャルダッシュ」など、音楽ジャンルの壁を取り払ったヴァイオリンコンサートに、会場からは大きな拍手が送られました。
- 白井 崇陽(しらい たかあき)
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【プロフィール】
1984年、愛知県生まれ。2008年筑波大学付属盲学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部ヴァイオリン科卒業。
2004年、チャリティーコンサート「モーツァルト協奏曲の饗宴」において桐アマデウス室内管弦楽団と競演。2007年1月公開の映画「あなたを忘れない」では、挿入歌のサウンドトラックCDレコーディングに参加し、日本武道館でのプレミアムコンサートのステージに立つ。同年5月の聖路加国際病院、6月の東大病院でのコンサートがきっかけで、毎日新聞に紹介される。また2007年と翌08年には、神戸ルミナリエのための音楽制作としてCDレコーディングに参加している。2008年10月オリジナル・アルバム「大いなる刻」により、全国デビューを果たす。
音楽アーティストのほか、陸上競技アスリートとしても活躍しており、2006年9月、身体障がい者の世界選手権(オランダ)に三段跳びの選手として出場し、7位の成績を残す。翌07年8月のIBSA選手権(ブラジル)では、三段跳びで5位、走り幅跳びで8位に入賞する。