インタビュー
羽野 晶紀
豊かな感性で感動を与え続けてほしい
実は数年前から私の父が車椅子で生活する身体になったので、家をバリアフリーにしたんですね。初めて身内がそうなってみて、例えばこのくぼみがとても歩きにくいとか、いろんな不便さを様々なところで実感したんです。これは父と一緒に生活して、実際に体験しないと気付かなかったことだと思います。ビッグ・アイの施設はすごくいいですね。お手洗いをはじめ、扉ひとつ一つに感動しました。いろんなものを見に出かけることで、気分転換にもなるし活力にもなると思うので、ビッグ・アイのような気軽に出かけられる場所が、これからも増えていくといいですね。
サマーフェスタで朗読した詩は、障がい者の方が書かれたものだったんですが、初めて読んだ時、そのどれもがすごく可愛らしいなという印象を受けました。何度も読むうちにいろんな背景や、その短い詩に込められた思いみたいなものを、だんだん想像できてきてとても面白かったです。
喋るタイミングやスピードを手話と合わせながら行う、朗読のステージをするのは初めてだったんですが、すごく勉強になりました。空気を感じながら朗読させていただくことで、一体感を感じることができましたし。今回はいろんな障がい者の方もご覧になっていたので、いろんな形で感動を伝えられたことがよかったと思います。
今回、障がい者の方が書かれた詩に触れさせていただき、その感性の豊かさに驚きました。人を感動させる力があるなって、すごく感じたんです。表現するということは、私がやってる仕事と同じですので、今回のように一緒に体験する機会がこれからもあれば嬉しいです。ぜひいろんな方が、表現活動によってみんなを感動させ、活躍していける場がたくさんできたらいいなと思います。
- 羽野 晶紀
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【プロフィール】
京都府出身。柔らかな雰囲気と一度耳にしたら忘れられない特徴のある声、圧倒的な演技力で「劇団☆新感線」の看板女優として舞台・映画・TYドラマなどで幅広く活躍。結婚・出産を機に一時引退していたが、昨年より復帰。現在、TBSテレビ『2時っチャオ!』関西テレビ『よ~いドン!』にてレギュラー出演中。