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インタビュー

庄野 真代

同じ目的と気持ちがあれば同じことができる

ヨーロッパにはいろいろな国の人がいますから、舞台には必ずといってよいほど字幕がつくんです。でもそれは外国だからかなと思っていたのですが、ビッグアイでも同じような取り組みがされているんですね。施設すべてがバリアフリーになっていて、びっくりしました。

またヨーロッパの話なのですが、外側は中世からあるようなレンガ作りの建物でも、中はバリアフリーにしてあるようなものをずいぶん見かけました。障害のある方がどんどん社会に出て、健常者と一緒に普通に仕事をして余暇を楽しむという風景もよく見かけました。ハンディキャップのある人も自由に動けるようにといろいろ工夫され、考えられているからだと思います。日本にもBig-Iのようなバリアフリーの施設が増えるといいですね。

私は、すべてが個性で、違いであるとは考えてないんですね。障害のあるなしに関わらず、それぞれの個性がある。だから、同じ目的と気持ちがあれば、同じことができると思っているんです。NPO法人「国境なき楽団」では、セプテンバーコンサートを開いているのですが、障害のある方の参加が多いんですよ。たとえば、障害者の施設から列を組んで歌いにやってきたり。そのとき、リハーサルや舞台の間、みんなで同じ行動をして、いろいろな交流をしていたので、自分たちの歌う場面では、「みんなと一緒なんだ」という堂々とした気持ちで、自信にあふれた素晴らしい歌を歌っていました。障害者の方たちは、みんなまっすぐ一生懸命生きていて、その姿を見ているといつもすごく元気をもらいます。だから、どんどん話しかけてきていただきたいなと思っています。

庄野 真代(しょうの まよ)
庄野 真代(しょうの まよ)

【プロフィール】
1954年12月生まれ、大阪出身の歌手。
高校入学と同時に演奏活動を始め、1978年に5枚目のシングル「飛んでイスタンブール」が大ヒット。NHKの紅白歌合戦に出場するなどその人気は不動のものとなる。
2005年、平和市民コンサート「セプテンバーコンサートJP」を提唱し、2006年3月には、特定非営利活動法人「国境なき楽団」を設立。訪問コンサートや世界の子どもたちに楽器をおくる活動などに取り組んでいる。


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