ハートフルフェスタ2008
鞴座 ミニコンサート
~ヨーロッパ音楽を身近に感じて~
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ふいごとは、古式製鉄に用いられる風送り装置のことで、かつては鍛冶屋さんが使ったものだそうです。「鍛冶に使うふいごと楽器演奏になんの関係があるの?」と不思議そうにしていた観客もいましたが、イーリアン・パイプはふいごの風で音を出すことや、アコーディオンの蛇腹も一種のふいごであると説明を受けて、大いに納得できました。
「ダニーボーイ」「庭の千草」「サニーガーデン」とメドレー形式で続けて演奏された曲は、どれもどこかで聞いたことのある、耳馴染みのある曲ですが、アコーデオンの懐かしい音とギターの穏やかな音色、イーリアン・パイプなど管楽器のよく響くサウンドの組み合わせが、不思議な異国情緒を醸し出していました。
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続いて演奏された「しじみ蝶の踊り」「夏の終わりに」「それでもアッコルディオンは唄う」は、すべて鞴座のオリジナル曲。イングランド民謡風のものや、フランスの街角をイメージした軽快な音楽など、それぞれに曲調が変わり、音楽でヨーロッパを旅したような気持ちになれました。
演奏の間には、ふいご祭りのことや楽器のことなどいろいろな説明があり、みんな目をキラキラとさせて聞き入っています。興味深いお話と楽しい音楽で、暖かくてホッとするコンサートになりました。
- 鞴座 (ふいござ)
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【出演者紹介】
イーリアン・パイプなどの管楽器を担当する金子鉄心と、アコーディオンを担当する藤沢祥衣、ギターとパーカッションを担当する岡部わたるの三名から構成される。アイリッシュケルト・ケルトやフランスのミュゼットなど、ヨーロッパの大衆音楽を基調として、様々な要素とジャパニーズ・テイストを加味した新しくも懐かしい音楽演奏で、人気を呼んでいる。