ハートフルフェスタ2008
ヘルマンハープコンサート
~誰もが楽しめる楽器で、音楽のバリアフリー~
-
最初に演奏されたのは、「メモリー」。高音が美しいメロディーに、澄んで素朴な音色がぴったりで、目を閉じて聞き入る人がたくさんいました。ドイツの唱歌「雪のはなびら」は、雪の訪れを待つ歌で、明るく楽しい楽器演奏に、美しい歌声が重なります。素晴らしい演奏に、この日の午前中から降り始めた雪も舞い踊っているようでした。
ヘルマンハープは、ヘルマン・フェー氏がダウン症の息子さんと一緒に演奏をしたいと開発したもので、今回のコンサートにもダウン症の方が二名参加し、見事に演奏されました。独特なのはその楽譜。丸印がたくさんついた地図のようなもので、音楽の授業で習うものとはまったく違っています。実はこの楽譜をヘルマンハープの後部にセットすると、どの弦をどの順番に爪弾けばよいか一目瞭然となり、自然に美しい曲が演奏できるというすぐれものなのです。
-
体験コーナーでは、客席から二人が楽器の演奏にチャレンジ。ヘルマンハープを触るのは初めてというお二人でしたが、数分の説明と練習で、見事に「きらきら星」を演奏することができました。
- 日本ヘルマンハープ協会
-
【出演者紹介】
ダウン症の息子が演奏しやすいように、とヘルマン・フェー氏が試行錯誤を繰り返して誕生したヘルマンハープは、ドイツ語圏を中心に人気が高まった。その後、日本ヘルマンハープ協会の尽力のおかげもあり、日本においても愛好家が増え続けている。
現在では、認定インストラクター教室も増えつつある。