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ビッグ・アイ アートフェスティバル:光と影の芸術祭

光り絵~ライブペインティング 出演:和代人平

儚くも美しい光のライブペインティング

平成22年12月19日(日) 15:40~16:00 多目的ホール

お金がない頃、子ども達を喜ばせようと作ったおもちゃ
光り絵のライブペインティングの前に、和代人平さんへのインタビューが行われました。和代さんが光り絵をはじめたきっかけは、クリスマスプレゼントだったそうです。今から20年ほど前、画家だった和代さんにはあまりお金がなかったそうで、サンタクロースを信じている2人の子ども達に何かいいプレゼントはないかと思案していたところ、アトリエにあった材料とペンライトで、光で絵を描くおもちゃを作ったそうです。それが光り絵の原型となったとのこと。
また今日、ビッグ・アイに来られたみなさんには、素敵なポストカードは配られていました。これは和代さんによるオイルパステル画で、みなさんには心温まるクリスマスプレゼントになったようでした。

まるでオーロラ! 暗闇に浮かび上がる幻想的な絵画
いよいよ和代さんによる光り絵のライブペインティングの始まり!
真っ暗になった舞台に一つの光が点ったかと思うと、それが線になり、やがて絵になっていきます。光り絵は、蛍光塗料を塗ったキャンバスに、紫外線の出るペンライトを用いて絵を描いていくもので、光が当たった箇所だけが光ります。しかし、その絵は1分間くらいしか残らないアート作品。
和代さんの描く星、月、惑星、エンジェル、ペガサスなど、どれもがあまりにも美しく、ピュアなビジョンが眼の前に現れては、やがて消えていく儚さに心が強く打たれました。
最後に、キャンバスの前に数名の人影が現れたかと思うと、その瞬間、フラッシュが一閃! クリスマスソングが流れ、家族で聖夜を楽しんでいるかのような絵が浮かび上がりました。会場からは驚きとともに、喝采と拍手。
永遠に残るアート作品ではなく、すぐに消えてはなくなる作品だからこそ、よけいに暖かく心に残るのかも知れません。会場全体が和代さんの幻想的なアートに心を揺さぶられた時間となりました。


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和代人平(わしろ・じんぺい)
和代人平(わしろ・じんぺい)

【プロフィール】
オイルパステル画、パフォーマンスアートなど、幅広く作家活動を続けるアーティスト。
デザイナー/アートディレクターとして広告制作に携わった後、1987年の初個展をきっかけにイラストレーターとして独立。1988年、オイルパステルと出会い、以後、オイルパステル画を中心に創作活動を行う。
1993年、オーストラリア建国200周年企画展では、日本を代表してオーストラリアの画家ジョアンフック、ビギビラと合同展を開催。現在、日本で唯一のオイルパステル画家でもある。
その一方で、1989年、光を使って絵を描くライブペインティング「光り絵」を考案し、パフォーマンスアーティストとしても活動を始め、数々のアーティストとコラボレーションを行い、海外でも高い評価を得る。2009年、GLAYミュージックビデオ「春までは」では、TERU氏とコラボレーションを行う。
また初めての作詞「夢風」が、JAのCMソングドラマ主題歌に選ばれるなど、活動の幅を広げている。


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