ワークショップ:光と影の芸術祭
どうして絵が動いてみえるのかな?
ぐるぐる回る! どうして絵が動いて見える?
平成22年12月18日(土) 15:30~17:00 多目的ホール ロビー
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フェナキスティスコープで、動く絵の仕組みを学ぶ
初めに、講師のアサオヨシノリさんから「フェナキスティスコープ」という耳慣れない言葉の説明がありました。それは、軸に垂直に取り付けられた円盤が回転することで、盤上に描かれた絵が動いてみえるおもちゃです。
参加者のみなさんは、まず完成しているフェナキスティスコープを実際に体験してみることに。鏡に映して、回転させてみると、絵が動いているように見えるから驚きでした。
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自分の好きな絵を動かしてみることに挑戦
いよいよフェナキスティスコープづくりにチャレンジ。配られた円盤の台紙は8分割されていて、そこに連続する絵を描いていくのです。草木が伸びる様子やキャラクターの顔が変化する過程など、参加者のみなさんは動かしたい絵をひとつずつ丁寧に描いていきます。
絵が完成すると、盤上にハサミでスリット(切れ目)を入れます。このスリットが重要で、いわばカメラのシャッターのようなもの。スリットが眼の前を通る際、一瞬、絵が消えてなくなり、前の絵と次の絵のあいだを埋めるような錯覚が生まれるのだそうです。この錯覚が残像効果を生み出し、絵が動いて見えるとのことでした。
自分たちが描いた絵が動いている様子を、興味深く見ていた参加者のみなさんの姿が印象的でした。
- アサオヨシノリ
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【プロフィール】
大阪芸術大学講師/月眠ワークス代表/吉祥寺トロン代表取締役。マサチューセッツ芸術大学大学院卒業。
2007年劇場映画「青空ポンチ」をプロデュース。2010年4月よりコミッククリアにて『いこま』名義で「特例措置団体ステラ女学院中等科C3部」を 連載(原作)。CGワールドwebにて「吉祥寺トロン」奮戦記を連載中。その他、監督・脚本家・プロデューサーとして活動中。