
全盲のシンガーソングライター福本さんの音楽コースは、今では、すっかり恒例になっていて、これを楽しみにしている参加者も多いとのこと。実際、福本さんはさまざまな障害のある方々を対象とした音楽教室を開いていて、その経験が生かされたワークショップを受けたいと希望する参加者が大半です。
ワークショップの進め方は参加者の演奏レベルやどんなハンディキャップがあるかを聞くところから始まりました。福本さんの演奏アドバイスや細やかな質問からは、やはり音楽教室での実績がはっきりと、うかがえる内容でした。

福本さんのワークショップの基本は、参加者の個性を生かすこと。すでに楽器の演奏を親しんでいる方だけではなく、初めて音楽コースを体験する人も、発声や歌う時の気持ちについてアドバイスを受けるうちに、

それぞれの思いを少しずつですが表現できそうな気持ちになっていくかのようでした。
最終日には「ソロ演奏」と「合同演奏」の発表会が開催されました。ソロの部は、すでに楽器演奏の経験がある3人の方々が、合同演奏の部では、すべての参加者が「世界にひとつだけの花」と「川の流れのように」を演奏しました。演奏を終えた参加者の方々は口々に「楽しかった」「少し緊張した」と感想を話し合いましたが、

福本さんは「ステージで演奏すると、ふだんよりも少し緊張するので、演奏に集中することができます」と成果を人前で発表することの大切さを語ってくださいました。
そして最終日には、参加者からの声援で福本さんがオリジナル曲を演奏。参加者の方々も福本さんも充実したワークショップとなりました。