障害者芸術・文化オープンカレッジ2004
自分の身体を知り、さまざまな感覚を身体によみがえらせる
演劇コース
演劇コース11日目は、まず演劇の歴史や形式についての講義から。講義といっても、役者の経験もある深津さんは、自身の体験をもとに身体を動かしながら説明をしてくれるので、みなさん興味津々の様子。

相手との関係性を表現するためには、自分との関係をしっかり把握しなければなりません。そこで「何もしていない身体」を知るために、リラクゼーションを体験。少しずつ力を抜こうとしても、つい力が入ってしまう参加者の方々。深津さんは急かさず、ゆっくり語りかけてくれます。

演劇コース2また発声の練習は、顔のマッサージから。普段動かさない場所を動かすために、ひょっとこのような顔もしました。隣の人の変な顔に思わず笑ってしまったけれど、声を出すのは大切なこと。「いい声、キレイな声」なんて基準はないけれど、相手にしっかり声を届けられるようになりました。

2日目には、自分の「幸せな記憶」を発表。そのときの出来事をただ話すのではなく、どんな天気だったか、どんな音が聞こえてきたか、そのときの状況を細かく思い出し、感覚を呼び戻していきます。家族との旅行のことだったり、オープンカレッジで出会った人々とのことだったり。ゆっくりと思い出しながら話すと、自然と幸せな表情に。

3日目、いよいよ物語を作ってみます。2つのグループに分かれ、「家出したサザエさん」「帰ってきたドラえもん」というテーマで即興劇に挑戦。テーマが面白いので、どちらのグループも話し合いの段階から盛り上がり、楽しく演じることができました。

そして迎えた最終日、「銀河鉄道の夜」の1シーンを舞台上で作り上げていくことに。一人ひとりが登場して、2日目に発表した「幸せな記憶」を話します。緊張して言葉に詰まってしまう方もいれば、自分なりに話し方を工夫してきた方も。最後に全員で言う「さぁ、みんな本当の幸せを探しに…」というセリフは、参加者自身への語りかけともなっていました。
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◇講師紹介
深津篤史(ふかつ しげふみ)
1967年兵庫県生まれ。桃園会主宰
1998年「うちやまつり」で第42回岸田戯曲賞をはじめ、兵庫県芸術奨励賞、飛田演劇賞快挙賞、1999年大阪市咲くやこの花賞を受賞。外部での書きおろし、演出も多数。伊丹アイホール演劇ファクトリーチーフディレクター、青森県舞台芸術学校主任講師等を務める。現在、大阪現代舞台芸術協会会長、日本演出者協会関西ブロック幹事。

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